原史奈ちゃん @水戸黄門


水戸黄門 第35部 #7(再放送) [TBS系]
2009/11/23


勤労感謝の日である本日(2009/11/23)夕方,帰宅してテレビをつけるとちょうど水戸黄門の再放送が始まるところでしたが,なんと,史奈ちゃんが出演していた第35部の再放送ではないですか.しかも4年前(2005年)の本放送時に見逃していた第7話(2005/11/21)!! なんという幸運!!

水戸光圀一行を付け狙うくノ一,「北斗の桔梗」役の史奈ちゃん.蜘蛛の糸を模した盗聴器具を用いて一行の話を盗み聞きしています.要は糸電話の原理の盗聴器なのですが,そううまく聞こえるもんですかね.(^_^;

今回,史奈ちゃんは何とかしてご老公との直接対決に持ち込むことを画策.まずはイージーターゲット(笑)として「よろず屋の千太(三波豊和氏)」に接近するため,たまたま独りで山中を歩いていた彼を配下の者どもに襲わせ,そこに助太刀に入ります.こんな古典的手法でつかみはOK.(笑)

ちなみに「よろず屋の千太」というのは,かつての「うっかり八兵衛(高橋元太郎氏)」のポジションに居る人です.

その後,史奈ちゃんは町中で偶然の再会を装って三波千太氏に接触.先ほど山中で闘った連中に後をつけられて困っていると言う史奈ちゃんを,三波千太氏はご老公一行のもとへ連れて行くのでした.あちゃー.(笑)

斯くして,憎き水戸光圀公と初めて直接対峙することを得た史奈ちゃん.

ここで会ったが百年目.積年の恨み思い知るがよい.お覚悟を.

刃をかざしてご老公ににじり寄る史奈ちゃん.しかしご老公は泰然と構えて史奈ちゃんを見据え微塵も動ぜず,そんなご老公の気迫に気圧されたのか史奈ちゃんは最初の一撃を繰り出すことができません.黄門様は「よろず屋の千太」とは違ってイージーターゲットではありませんぞ.

息の詰まるような緊張感が頂点に達したその時,異変を察知した助さん・格さんが乱入.しまった! 史奈一生の不覚!

助さん・格さんが加わってはもはや勝ち目は無く,史奈ちゃんは無念の想いを残して退散するのでした.今日はこれくらいにしておいてやる!

千載一遇の好機を逃し,水戸のご老公を討ち損じた史奈ちゃんは,その旨を海賊の親方「闇の布袋」に報告するのでした.ご老公と対峙したあの瞬間,何故先制の一撃を繰り出せなかったのか.史奈ちゃん自身にも納得できないのでありました.



水戸黄門 第35部 #8(再放送) [TBS系]
2009/11/24


今回も2005年の本放送時に見逃していた第35部第8話(2005/11/28)の再放送です.史奈ちゃんはおなじみの笛を吹いて登場.

前回,史奈ちゃんは水戸光圀一行の「よろず屋の千太(三波豊和氏)」に接近することでご老公を襲撃しようと企てましたが,失敗に終わりました.そこで,今回は逆にご老公に懲らしめられる悪役側に接近,ご老公らが成敗に現れたところで返り討ちにしようとしています.その首尾や如何?

「お待ちしていますよ,ご隠居さん」と不敵な表情の史奈ちゃん.今回は気合の入り方が違うよ.(笑)

史奈ちゃんたちはご老公一行を誘き出すために悪役の大目付私邸で偽の祝言を挙げることにします.一方,ご老公たちもその企てを知りつつ,婚礼の場に参上.偽祝言で花嫁役を務めていた史奈ちゃんは,その花嫁姿のままでご老公に襲いかかります.

すかさず「疾風のお娟(由美かおるさん)」がご老公の護衛に入り,まずは由美かおるさんと史奈ちゃんの直接対決に.史奈ちゃん,ベテランの由美さんにも引けを取らないほどの闘いぶりです.カッコイイなぁ.

ところで,史奈ちゃんは花嫁衣裳のままでは動きにくいと,すぐさまそれを脱ぎ捨ててくノ一姿になっています.それと同時に白塗りの顔まで瞬時に元に戻っているように見えます.(笑)

隙を見て水戸光圀公に斬りかかる史奈ちゃん.前回はご老公の気迫に負けて一撃も繰り出すことができませんでしたが,今回は迷いがありません.だから今回は気合の入り方が違うのよ.

ここで再び由美かおるさんが割って入ります.くノ一としてのキャリアが違う由美さん相手では不利と見たのか(笑),史奈ちゃんはここでご老公襲撃を断念して退くことに.嗚呼,無念ナリ.

しかし,由美かおるさんほかご老公配下の忍びの者どもに囲まれて動きが取れなくなってしまいました.史奈ちゃん絶体絶命のピンチ.

ここでご老公は,史奈ちゃんや海賊「闇の布袋」一派が何故徳川家に恨みを抱いているのか,そのわけを問い質します.

史奈ちゃんによれば,もともと「闇の布袋」一派は豊臣の治世の下,諸外国との交易で生計を立てていたとのこと.それが徳川の世になってから厳しい取締りで立ち行かなくなり,海賊に身を落とすことになったのだとか.さらには,葵のご紋の旗印を掲げた船がたびたび「闇の布袋」一派の船を襲撃して強奪と殺戮を繰り返し,その襲撃の渦中で史奈ちゃんの実父も命を落としたというのです.葵のご紋を掲げる者どもは父の仇だと.

しかし,水戸のご老公は動じることなく静かに諭します.史奈ちゃんの父を殺めた連中は葵のご紋を騙り悪用した海賊に違いない.もしこの光圀の言葉が信じられないなら,自ら真実を調べてみよ,「闇の布袋」の親分にも真実を問い質してみよと.

斯くしてご老公は配下の者どもに包囲を解かせ,史奈ちゃんを逃がすのでした.もしご老公の言葉が本当だとすれば,これまで史奈ちゃん唯一の行動原理であった「積年の恨み」の根拠が崩壊してしまいます.走り去る史奈ちゃんの心中は混乱の度を増すのでした.

ということで,2005年の本放送時に見逃していた第7話,第8話を4年ぶりに補完することができました.こうして見ると,この二つのエピソードは史奈ちゃんの活躍度が非常に高くて見所が多く,さらには史奈ちゃんの心境の変化を追う上で重要な描写があったこともわかります.ご存知の通り,この次の第9話で海賊「闇の布袋」一派は滅び,史奈ちゃんは姿を消すこととなります.それを思うと,本放送時にこれら第7話,第8話をを見逃していたのは本当に残念でした.


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